認知行動療法センター

心的外傷後ストレス障害に対する認知処理療法

トラウマの体験

人は、ひどくショッキングな出来事を体験することがあります。それは、災害、事故、犯罪被害(暴行、性的被害)、子どものころからの虐待、配偶者間暴力(ドメスティックバイオレンス)、ハラスメント、精神的に非常に負荷がかかる仕事など(悲惨な状況に対応する仕事等)、さまざまなものがあります。

 

こうしたトラウマティックな出来事を体験した後に、以下のような症状が1ヶ月以上持続し、生活に実質的な支障が生じていたり、ご本人が苦痛を自覚されている場合には、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断される可能性があります。

 再体験:あたかもその出来事がまた起こっているように感じる(フラッシュバックや悪夢)

 過覚醒:つねに警戒して神経過敏になっている

 認知や気分の変化:「世界は危険だ」「自分はだめな存在だ」などと否定的に考える。罪悪感、怒り、などを感じる。

 回避:出来事を思い出すことや、出来事に関連した状況を避ける

認知処理療法(Cognitive Processing Therapy; CPT)

CPTとは、PTSDやトラウマに関連する症状を改善するための認知療法です。トラウマを受けた後に変化する考え「認知」に働きかけます。バランスのよい考えをみつけることが、PTSD症状や抑うつ症状などの改善、強い罪悪感や恥をときほぐすことにつながるといわれています。詳しくはこちら

当センターでの臨床試験のご案内

認知行動療法センターでは、CPTの有効性をたしかめるための研究を進めております。国立精神・神経医療研究センター病院に通院されている方で、下記の基準をもとに、研究に参加していただくかどうかを判断しています。PTSDへの認知処理療法をご希望の場合には、主治医の先生にご相談ください。

 研究プログラムに参加いただける方


1.    DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアルによる心的外傷後ストレス障害の診断を満たす方(CAPS-5にて評価)
2.    年齢が18歳以上70歳以下の方
3.    本研究の目的、内容を理解し、自由意思による研究参加の同意を文書で得られる方

 研究プログラムに参加いただけない方

1.    重度の物質使用障害が認められる方
2.    躁病エピソード・精神病性障害が認められる方
3.    著しい希死念慮が認められる方
4.    CPTの実施が困難な程度の身体疾患、重度認知機能障害が認められる方
5.    他の構造化された精神療法を受けている方
6.    その他、研究者により研究への参加が不適当と判断された方

Illustrations in this page by Nozuaki

ごあいさつ 医療従事者の皆さまへ アクセス リンク


国立精神・神経医療研究センター国立精神・神経医療研究センター 病院 神経研究所 精神保健研究所

トランスレーショナル・メディカルセンター メディカル・ゲノムセンター 脳病態統合イメージングセンター

ページの先頭へ