主な研究

かかりつけ医と連携しテクノロジーを活用して届ける不眠症カウンセリングの研究
2023-01-06 認知行動療法診療部

かかりつけ医と連携しテクノロジーを活用して届ける不眠症カウンセリングの研究(ReCIPE Study)

研究について

研究の目的

不眠でお困りの多くの方に、お薬を使わない対処法である不眠症のカウンセリングを届けるため、カウンセリング提供施設と地域のかかりつけ医(プライマリ・ケア医療機関)との連携体制や、電話やテレビ会議システムを用いたカウンセリングの有効性について検討することを目的としています。

どんなことをするのか

訓練を受けたカウンセラーがかかりつけ医より紹介を受け、かかりつけ医を受診された不眠でお困りの方に対して、不眠症のカウンセリングを実施します。電話やテレビ電話を用いた合計4回、各30分のカウンセリングです。
 

不眠症カウンセリング(認知行動療法)とは


不眠症に対するカウンセリングとは「不眠を引き起こす考え方のくせ」に着目し、それらに気づき、新しい対処法を見つけ、自然な眠りを取り戻すことを目的としたカウンセリングです。 ご自身の睡眠の状態について知るために睡眠記録をつけたり、その情報をもとに、ご自身にあった就床・起床時刻に整えたりします。

研究実施体制

研究代表機関

国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター認知行動療法診療部
筆頭研究者:井上真里(認知行動療法診療部・研究補助員)
研究代表者:中島 俊(認知行動療法診療部・臨床技術開発室長)

共同研究機関

岡山県精神科医療センター
頴田病院
多摩ファミリークリニック
聖マリアンナ医科大学
国立長寿医療研究センター
京都大学大学院
福島県立医科大学
大阪大学大学院
北里大学
日本プライマリ・ケア連合学会
国立がん研究センター
にいじゅく組合診療所
自治医科大学
ファミリークリニックきたなかぐすく
南由布クリニック

研究についての思い

多くの方に不眠症に対するカウンセリングを届けたいという思いから、地域に寄り添うかかりつけ医の先生方との連携体制を検討しています。電話やテレビ電話などの電子機器を活用することの利点は、カウンセリング実施施設が近くになくても受けられることです。また、電子機器が得意な方も不得意な方も公平にカウンセリングを受けられるために、本研究では電話からパソコン・タブレットでのテレビ電話などいくつかの提供形態を準備して、誰一人取り残さない支援の形を考えています。
 

研究に紐づく主な財源

精神・神経疾患研究開発費「遠隔認知行動療法の開発および普及に関する研究(分担研究者:中島俊、研究課題番号:630022)」
 

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