主な研究
うつ病に対する効率型認知行動療法(Streamlined Cognitive Behavior Therapy; SCBT)
2023-02-15
研修指導部
うつ病に対する効率型認知行動療法(Streamlined Cognitive Behavior Therapy; SCBT)
効率型認知行動療法(Streamlined Cognitive Behavior Therapy; SCBT)とは
うつ病は、気分障害の一つで、一日中気分が落ち込む、何をしても楽しめない、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった症状が現れて日常生活に支障をきたす精神疾患であり、日本では100人に約6人が生涯のうちに経験するという調査がある疾患です。(詳細は、こころの情報サイト「こころの病気を知る うつ病」ページをご覧ください)うつ病の認知行動療法 (Cognitive Behavioral Therapy; CBT)は、薬物療法と同程度の有効性が示されていますが、通常のCBTは1回30分以上かかり、医療現場の限られた時間で行うには実施負担が大きいという問題があります。
そこで、私たちは、より短時間で効率的に実施できる認知行動療法(効率型認知行動療法;Streamlined Cognitive Behavioral Therapy; SCBT)を開発しています。
開発したSCBTは1回15分程度で12~16回のセッションを行います。SCBTが通常の認知行動療法と同等の効果が得られるか確認することを目的とした臨床試験を実施しています。
NCNPホームページの注目の取り組みで本研究が取り上げられました。
SCBTの開発と挑戦 一人でも多くの方に認知行動療法を(NCNPホームページリンク)
認知行動療法ウエブサイト「認知行動療法マップ」
短時間で効率的に認知行動療法を行うために、認知行動療法について説明する動画や、ワークシートなどを作成しました。作成したものは、ウェブサイト認知行動療法マップから視聴、ダウンロードできます。研究分担機関・協力機関
慶應義塾大学国際医療福祉大学
国立がん研究センター
聖路加国際大学
藤田医科大学
東京慈恵会医科大学
桜ケ丘記念病院
ハートランドしぎさん
研究に紐づいた研究費
厚生労働科学研究費「認知行動療法の技法を用いた効率的な精神療法の施行と普及および体制構築に向けた研究(20GC1801)」精神・神経疾患研究開発費「デジタル技術等による認知行動療法の作用機序の解明と国民生活への実装拡張(630020)」