主な研究

成人期の注意欠如・多動症に対する個人認知行動療法(ADHD-CBT)
2024-04-30 認知行動療法診療部

成人期の注意欠如・多動症に対する個人認知行動療法(ADHD-CBT)研究について

研究の概要
 注意欠如・多動症 (Attention-Deficit / hyperactivity Disorder: ADHD) は不注意、多動性、衝動性を主要な特徴とする神経発達症(発達障害)の一つであり、本邦では成人の約2%の方にみられると報告されています。上記の症状のうち、特に不注意症状が成人期まで持続しやすいと言われています。
 ADHDの治療としては薬物療法の他に精神療法が知られており、ADHDに対して1990年代後半ごろから認知行動療法 (Cognitive-Behavior Therapy: CBT) が適用され始め、さまざまな技法が開発されました。しかし、どの技法がADHDを持つ成人の方に効果があるかについては明確な結論が出ていません。また、欧米で開発された認知行動療法プログラムが生活・文化の異なる日本に暮らしている方にも適用できるかは定かではありません。そこで、私たちは成人期ADHDの方の症状に合わせた、かつ本邦の文化や医療体制に応じたCBTプログラムの開発が必要と考え、研究を行っています。
研究代表機関
国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター
研究代表者:久我弘典
共同研究機関
九州大学
かなめクリニック
うえむらメンタルサポート診療所
研究に紐づく財源
日本医療研究開発機構(AMED)「研究開発課題名:成人期の注意欠如・多動症に対する個人認知行動療法の統一プログラムの開発(課題管理番号:21dk0307100h0001)」
こちらの公的機関からの助成は2024年3月31日で終了していますが、2025年3月31日まで研究実施期間としています。


 

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