主なプロジェクト
リカバリーを目指す認知療法(CT-R)
2023-02-15
研修指導部
リカバリーを目指す認知療法(Recovery-Oriented Cognitive Therapy: CT-R)
リカバリーとは?
様々なチャレンジ(困難)に直面したとしても、自分が望んでいる人生を送れるようになることをリカバリーと呼びます。リカバリーを目指す認知療法(Recovery-Oriented Cognitive Therapy: CT-R)
リカバリーを目指す認知療法(Recovery-Oriented Cognitive Therapy: CT-R)とは、認知療法を開発したアーロン・ベック博士の他、ポール・グラント博士らが、約20年をかけて情熱を注ぎ続けて開発した認知療法です。CT-Rは個人の心の底から望んでいること(aspirations)を同定し、共にポジティブな考え、行動を育むことで、リカバリーを目指し、エンパワメントしていきます。元々は重篤な精神疾患の患者さんを対象に開発されましたが、現在ではうつ病をはじめ、様々な疾患・状態の方に対して広がりをみせています。
CT-Rについて
CT-Rは統合失調症の方を対象としたランダム化比較試験にて、陽性・陰性症状の改善の他、全般的機能の改善が報告されています(Grant et al., 2012)。また、CT-Rにおいて開発者のアーロン・ベック先生は「まず支援者の認知を変える」ことを意識されており、実際にCT-Rの研修を行い、急性期病棟における行動制限数の減少やスタッフの認知の変容が報告されています(Chang et al., 2014)。米国を中心に、長期入院病院、矯正施設、急性期病院、生活訓練施設、コミュニティ・チーム、地域のメンタルヘルスセンター等、様々な場面で活用されています。CT-Rに関連した主なプロジェクト
上記を踏まえ、本邦におけるCT-Rの普及を進めるべく、以下のようなプロジェクトに取り組んでいます。- 臨床支援
Quality Control活動
(病院・看護部と連携した合同プロジェクト)
NCNP病院看護部と連携して、 病院の質向上のため、活動を行っています。具体的には医療従事者が部を超えてCT-Rを学び、実践できるよう、事例検討会やリカバリー志向の支援シートの開発などを行っています。
ショートケア「こころケア」プログラム
(病院・精神リハビリテーション部との合同プロジェクト)
ショートケアの枠組みでCT-Rの概念を一部に取り入れたプログラムをNCNP病院で実施しています。
プログラムを受けたい方はNCNP病院精神リハビリテーション部のページをご覧ください→精神科作業療法-Life focused approach- | NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
(病院・看護部と連携した合同プロジェクト)
NCNP病院看護部と連携して、 病院の質向上のため、活動を行っています。具体的には医療従事者が部を超えてCT-Rを学び、実践できるよう、事例検討会やリカバリー志向の支援シートの開発などを行っています。
ショートケア「こころケア」プログラム
(病院・精神リハビリテーション部との合同プロジェクト)
ショートケアの枠組みでCT-Rの概念を一部に取り入れたプログラムをNCNP病院で実施しています。
プログラムを受けたい方はNCNP病院精神リハビリテーション部のページをご覧ください→精神科作業療法-Life focused approach- | NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
- 研修
CT-R研修
CT-Rの概念及び基礎の理解を目的とした研修を開催しています。2022年度はオンデマンド型研修、2023年度は対面研修を実施しました。2024年度も感染状況に応じてではありますが、対面研修を予定しております。
詳しくは研修ページをご覧ください→研修|認知行動療法センター (ncnp.go.jp)
CT-Rの概念及び基礎の理解を目的とした研修を開催しています。2022年度はオンデマンド型研修、2023年度は対面研修を実施しました。2024年度も感染状況に応じてではありますが、対面研修を予定しております。
詳しくは研修ページをご覧ください→研修|認知行動療法センター (ncnp.go.jp)