部の紹介
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研修指導部
研修指導部は、効果的なCBT研修の基盤を構築することを目指し研修や研究に取り組んでいます。委託事業である厚生労働省研修事業や独自のオンライン研修を開催し、国内各地域とのコンソーシアムを築いています。
Director
平林 直次HIRABAYASHI, Naotsugu
研修指導部 部長(併任) M.D., Ph.D.(医学)
質の高い認知行動療法を手軽に受けられる環境作りを目指しています。そのために最も必要なことは人材育成です。受けたい・学びたいと実感できる研修の開発や、その普及を推進して行きたいと思います。
Section Chief
浜村 俊傑HAMAMURA, Toshitaka
研修指導部 教育開発室長 Ph.D.(教育学)
研修指導部では、認知行動療法を学ぶ機会を様々な内容や方法で提供します。研修の実施と評価を通じて、認知行動療法の普及、実践者の成熟、よりよいケアの提供を目指します。
厚生労働省研修事業
厚生労働省認知行動療法研修事業は各疾患に対する認知行動療法研修の他、個別に熟練者から指導をうけるスーパービジョンが含まれ、より専門的に認知行動療法について学べることが特徴です。当センターでは、令和4年度より厚生労働省認知行動療法研修事業の委託を受け、事務局運営の他、各研修を開催しています。
研修のページ
CBTセンター研修事業
当センターでは設立当初よりCBTに関わる研修を開催してきました。2020年度より新型コロナ感染症拡大にともないオンラインにて実施しています。疾患や症状、初任者研修、コミュニケーションスキル、臨床査定、リカバリーなどテーマは幅広く、最新の知見をふまえ、研修がCBTの社会実装や普及につながることを目指しています。
効率型認知行動療法(Streamlined CBT:SCBT)
SCBTは通常50分前後で行うCBTを15分前後の限られた時間でも効率よく効果的に行うために認知行動療法について学べる動画などのマテリアルを使用して短時間で行う認知行動療法です。
強みに焦点をあてた認知行動療法(Strengths-based CBT:SB-CBT)
SB-CBTでは、自分の強みに気づき、その強みを活かすことでレジリエンスを高めることを目標にしています。認知行動療法センターではSB-CBTの臨床試験を実施しています。
リカバリーを目指す認知療法 (Recovery-Oriented Cognitive Therapy: CT-R)
ベック研究所のポール・グラント先生やアーロン・ベック先生らが開発した「リカバリーを目指す認知療法(Recovery-Oriented Cognitive Therapy: CT-R)」は、統合失調症をはじめとする重篤なメンタルヘルス状態と診断された方を主な対象に行う画期的な心理療法です。令和4年度に日本初となる研修を実施し、CT-Rの基本的な考え方や特有の用語を紹介し、実践へ向けた理解を深めています。
心のサポーター養成事業
傾聴を中心とした支援ができる、こころサポーターを2023年までに100万人養成する「こころのサポーター養成事業 NIPPON COCORO ACTION」に認知行動療法センターも協力しています。
こころのサポーター │ NIPPON COCORO ACTION - こころは見えない。 だから、聴く。
こころの不調で悩む人をサポートするため、 さらには偏見のない暮らしやすい社会を作るため、 メンタルヘルスの基本知識や聴く技術などを学ぶ プログラム研修を受講した人を「こころサポーター」と 呼んでいます。
認知行動療法診療部
認知行動療法診療部では、必要とする方に認知行動療法をより届けられるように、対人援助職の方への支援体制の構築と、精神疾患に加えて身体疾患・身体症状に苦しむ方への認知行動療法の研究に取り組んでいます。
Section Chief
吉田 和史YOSHIDA, Kazufumi
認知行動療法診療部 臨床技術開発室長 MD, DrPH(社会健康医学)
必要な人に最適な認知行動療法を届けられるように、個人の特性や環境に応じた認知行動療法の開発を進めていきます。また、認知行動療法を実践しやすい環境づくりに取り組んでいきます。
ADHD(注意欠如・多動症)に対する個人認知行動療法の統一プログラムの開発と有効性検証
大人のADHD(注意欠如・多動症)の方のための認知行動療法プログラムを開発し、その有効性を検証しています。本プログラムでは対処スキルの獲得や工夫を学ぶだけでなく、現在の困りごとに対するADHDの影響・特性を知って自己理解を深めることを大切にしています。
COVID-19等による社会変動下に即した応急的遠隔対応型メンタルヘルスケアの基盤システム構築と実用化促進にむけた効果検証
新型コロナウイルス感染症の流行によるストレスや、感染リスクを避けるために受診を控える傾向がある方に必要に応じてWEB上または遠隔で行うことができるメンタルヘルスケアシステムです。当センターも研究に協力しています。
PSCORE-J (Psychiatric Symptoms for COVID-19 Registry Japan)
COVID-19感染後の精神症状を有する患者レジストリの構築と病態解明及び新規治療法の開発に資する研究
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染後の後遺症で、抑うつ、不安、不眠、集中困難などのメンタルヘルスの問題を抱える方たちの患者レジストリ(データベース)を作ることを目的としています。コロナ後遺症の病態の理解や有効な治療法が見いだせないかを目指しています。
臨床に役立つ資料・動画のダウンロード
睡眠記録シートや眠気を引き出すリラックス法など臨床に役立つ資料や動画をご自由にダウンロード、ご使用いただけます。
研究開発部
研究開発部では、診断横断的な認知行動療法(統一プロトコル)と認知処理療法を中心に、うつ、不安、トラウマに関連した認知行動療法の有効性、社会実装、病態解明のための研究に取り組んでいます。
Director
伊藤 正哉ITO, Masaya
研究開発部 部長 Ph.D.(心理学)
「必要とする人に必要なケアが届くように」
イシューと愉しさをわかち、深め、皆が成長する部を目指しています。
うつ、不安、PTSDといった認知行動療法の研究開発を進めています。
不安とうつへの認知行動療法の統一プロトコル
ボストン大学のデイビッド・バーロウ博士が開発した統一プロトコル(Unified Protocol; UP)の臨床研究を進めております。この認知行動療法は、感情や気持ちへの接し方に困難を抱える人を対象としております。
コンパッション・フォーカスト・セラピー
自分自身との付き合い方をコンパッション(思いやり、勇気、優しさなど)の側面から振り返り、工夫していく心理療法です。
デジタル‐人間融合による精神の超高精細ケア
人間同士のコミュニケーションの多種・大量・精密データを用いて精神状態識別やアウトカム予測を可能とし、それを活用してデジタル-人間双方の手段を融合させた高精細のケアを実現しようとする領域を『精神の超高精細ケア』と定義し、2021年度より研究を開始しました。
トラウマを抱えた青少年のための認知処理療法
青少年のための認知 処理 療法(Cpt for Adolescent and Young Adult with Ptsd ; CAYAP)とは、トラウマを抱えた青少年が悩みや苦しみの壁をのりこえ、人や社会とのつながりを取り戻すための心理 療法です。
PTSD及びアルコール使用障害に対する認知処理療法
現在、認知処理療法(CPT)の適用範囲を広げるための研究を実施しています。
PTSDに対する認知処理療法
認知処理療法(CPT)とは、非常に深刻な出来事の後に、こころの傷を受けることによって生じるトラウマの症状、そしてそれに伴って生じてくる抑うつ状態や強い罪悪感に対して効果的な心理療法です。