主な研究

複数のテクノロジーを用いてカウンセリングの仕組みを解明する研究
2023-01-06 研修指導部

複数のテクノロジーを用いて心理療法の仕組みを解明する研究(R-MAP)

研究について

研究の目的
カウンセリング(心理療法)においてやりとりされる複数の情報を使って、効果が出やすいカウンセリングと効果の出にくいカウンセリングの違いを明らかにすることを目的としています。そして、今後これらの情報を用いた研究を促進するデータベースを作ることを目的としています。
どんなことをするのか
テレビ電話を用いて行った心理療法の各種データを用いて、効果の出たセラピーでは患者さんとセラピストの視線や声、身体の動き、皮膚電位、言葉にはどのような特徴がみられるのか、そうでないセラピーにはどのような特徴がみられるのかを明らかにします。カウンセリング中の視線のみを扱った研究などは行われているものの、複数の情報を用いた研究は未だ数が少ないため、異なる種類の情報を分析可能な形に処理する方法は確立されておらず、この研究ではこうした処理方法や処理後のデータを格納するレジストリと呼ばれるデータベースの構築も並行して行います。

研究実施体制


研究代表機関
国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター研修指導部
筆頭研究者:野間紘久(研修指導部・研究補助員)
共同研究機関
岐阜メイツ睡眠クリニック
磐田メイツ睡眠クリニック
帝京大学八王子キャンパス
大阪大学大学院
福島県立医科大学
富山大学
専修大学
北海道大学
京都大学
中央大学
九州大学
徳島大学
岡山県精神科医療センター
琉球大学
松蔭大学
研究についての思い
多くの先行研究において心理療法の有効性が検証されてきました。しかしながら、”なぜ心理療法が作用するのか”という点については未だ統一した知見は得られていません。こうした暗黙知を明らかにすることで、心理療法の作用機序を明らかにすることはもちろん、患者さんに適切な心理療法を提供することができるセラピストの養成にもつながると考えています。
研究に紐づく主な財源

日本学術振興会科学研究費「心理療法の作用機序解明のためのベースレジストリの作成とモデル構築(研究代表者:野間紘久,研究課題番号:22K20312)」

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