パートナーとのコミュニケーションの中で、怒りを感じることもあるかもしれません。怒りを感じただけで罪悪感を感じてしまう人もいますが、怒りの感情自体は、決して悪いものではありません。怒りは、「自分の大切にしているものや、考え方を傷つけられた」ときに感じます。もし、怒りを感じなかったら、何か大切なものを傷つけられたときに、気が付けないかもしれません。
怒りで大事なのは、怒りを感じないようにすることではなく、怒りにどう対処するか、です。対処には、2つのステップがあります。まずは、自分が怒りを感じたことに、気付くこと。怒りを感じたのは、あなたの何を傷つけられたと感じたのでしょうか。自分のことをもっと大事にしてほしい、という気持ちでしょうか。
次に大事なのは、一呼吸置く、ということです。怒りの背景には意味があるのに、怒りの感情だけに任せて行動してしまうと、損をしてしまうことが多いです。本当は自分のことをもっと大事にしてほしい、という気持ちが怒りの裏側にあったのに、怒りに任せて怒鳴ってしまうと、それで相手に嫌がられてしまうということもあります。一呼吸置くと、怒りの感情のピークは少しずつ過ぎていきます。その間に自分の大切にしている何を傷つけられたのか、それをどうやって相手に伝えれば一番上手く伝わるか、以前に似たような場面でうまくいったことがなかったか、考えてみましょう。