失言:「XXしてよ」「今日のご飯は?」「まだやってないの?」
これらの言葉は、母親が家のことなど、すべての責任を担っているという前提に立っています。しかし、お母さんはすでに、赤ちゃんのことでいっぱいいっぱいです。“さらに何かを要求する”ということ自体が、あなたがパートナーの状況や心情をわかっていないことの証明になってしまいそうです。やってくれるどころか、「あなたがやりなさい」「自分の面倒くらい自分で見なさい!」と怒りを買うのがオチでしょう。
そうではなくて、、
リカバリー:「XXしてくれたんだね」「XXだったんだね」「おむつ替えてくれたんだね」
お母さんがしていることを、具体的に描写して伝えましょう。あなたも、お母さんも、当たり前だと思っていることを、敢えて表現しましょう。お母さんがお母さんとしてしていることを、ちゃんと気づいて、見ているということが伝わることが大切です。お父さんがお母さんの一挙手一投足に気づけるようになったら、今度は、お母さんに代わって、それをしてあげてください。「XXしてくれているから、おれもXXするね」。そうやって、同じことを、二人で分かち合ってできるといいでしょう。(お父さんは、ついつい、「男の特長を活かすのだ」「男でしかできないことをするのだ」と、昔ながらの男性観に逃げこんでしまうようです。)
(文 伊藤正哉)