ストレスに上手に対処するためには、3つのステップを意識することが重要です。最初のステップは、「自分にとってどんな状況がストレスになるか(ストレス因)」を分析することです。例えば、「同時並行で2つのことをしないといけない」ことにストレスを感じやすい人もいれば、「完璧に全部やらないといけない」と考え過ぎてしまって、ストレスを感じる人もいます。どんな状況がストレスになるかは人それぞれですが、意外に、自分が何にストレスを感じるかを分析している方は少ないかもしれません。漠然とストレスを感じていると、対処ができません。まずは、自分がどんな状況がストレスかを、できるだけ具体的に分析してみましょう。
次に、ストレスを感じると、ストレスを感じている「サイン」が出ますが、これも人によって違います。頭痛や腹痛といった身体症状を感じる方もいますし、集中できない、頭が回らないといった感覚を感じる方もいますし、過食をしてしまう、誰かに当たってしまう、と行動で現れる方もいます。自分がストレスを感じたときの「サイン」を知っておくと、早めにストレス因に対処ができます。
ストレス因がわかれば、最後に対策です。例えば、「同時並行で2つのことをしないといけない」ことがストレスであれば、パートナーに伝えておいたり、やることリストを作って優先順位をつけて、1つずつやらせてもらう、など。「完璧に全部やらないといけない」と考え過ぎてしまうことがストレスであれば、自分にとって何が大切なのかを明確にして、そこまで大切ではないことについては程よく力を抜くようにする、という方法もあるかもしれません。一方で、どうしてもストレス因を避けたり調整できないときは、自分がストレスを感じていることを自覚して、いつも以上に休憩を多めに取ったり、誰かと話してリラックスしたり、趣味をしたりして、意識的にストレス解消をすることが重要です。
放っておくと、悪循環に嵌まってしまい抜け出すのが大変になることもありますので、パートナーと話し合いながら、早めに対処できると良いですね。