悲しみは辛い感情ですが、実は大事な役割があることを御存知でしたか?悲しみは、「何か大切な人やものを失った」「今まで大事にしていた考え方や信条が違う(うまくいかない)ことに気が付いた」ことを知らせてくれる感情(アラーム)です。人間、誰しも悲しいことは避けたいですが、どうしても生きていると、悲しいことは起きてしまいます。本当は悲しいことなのに、悲しまずに無理やり押し込めて生活していると、その悲しみは怒りや、身体的な症状に形を変えて出てくることもあります。悲しいこと自体は、辛いことですが、悪いことではありません。誰か信頼できる人に悲しいこと、自分は何を失ってしまったのか、話してみることで、悲しみ自体は消えないかもしれないですが、悲しみに伴う辛さは、少しずつ楽になってくることが多いです。
悲しいことがあっても、生きていく上ではどうしても前に進んでいかないといけません。でも、前に進む前に、まずはしっかり悲しむこと。誰か大事な人とその気持ちを共有すること。それはとても大切なことです。