妊娠・出産によって新たな家族が増え、お母さんを取り巻く環境に大きな変化が訪れます。この時期には、これまで元気であった人でも、うつ病をはじめとする心の病気にかかることがあります。また、もともと抱えている心の病気が悪化するリスクも高い時期です。
心の不調が長く続くと、お子さんのお母さんに対する働きかけに気づいたり対処したりすることが難しくなってきます。その結果、お子さんも行動上の問題が増えたり、お母さんへの愛着に支障がでたりする場合があることが報告されています。そうすると、お母さんもお子さんに余計にどう対処してよいかわからなくなってしまうかもしれません。
心の病気かな?と感じた場合、病院を受診するというのはなかなか難しいかもしれませんが、まずは早めに信頼できる人に相談したり、生活を見直してみたりすることが、お子さんの成長にとっても重要です。
(文:久保田智香)