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暮らしのスキル

子どもには「自分が悪いわけではない」と伝えましょう

子どもはとてもよく周りの状況を見て、吸収しています。ついているテレビのニュースや、ママやパパが誰かと話していることをよく聞いています。また、ママやパパが感じている不安も、伝わっています。いつものように外出できないこと、学校にいけないことについて、混乱しているかもしれません。しかし、子どもは大人と違って、「不安です」「混乱しています」と言葉で表現するのは難しいので、いつもよりソワソワして落ち着かない、苛々する、乱暴な行動をする、という形で表現することもあります。それは不安になっていたり、混乱したりしているサインかもしれません。

子どもには、今世の中で起こっていることを、わかりやすく伝えてあげましょう。怖いことは伝えたくない、伝えてもわからないんじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、研究によると、子どもが困難な状況に対処するためには、情報をごまかさずに、誠実に伝えてあげることが一番良いと言われています。隠してしまうと、大人から仲間外れにされていると感じてしまったり、本当の現実よりも怖い想像をしてしまったり、場合によっては自分が悪いから外に出られないんじゃないかと考えてしまうこともあります。

子どもの年齢に合わせた言葉で、イラストや写真を使ったりしながら、穏やかに、わかりやすい言葉で伝えましょう。また、一度にたくさんのことを伝えずに、一つのことを丁寧に伝えて、子どもがそれを聞いて考える時間を作りましょう。

また、学校に行けないこと、友達に会えないことを、自分が悪いことをしたからだ、と心の中で思ってしまう子もいます。これは、「公正世界の信念」と呼びます。良い行動をしていると何か良いことが起こるし、悪い行動をしていると何か悪いことが起こるんだよ、と多くの人は教えられて育ちます。すると、何か悪いことが起きたときに、まだ思考力が十分に育っていない年齢だと、自分が何か悪いことをしたからじゃないか、と考えてしまうのです。それなので、子どもには、学校に行けなかったり友達に会えないのは、あなたのせいじゃなくて、新型コロナウイルスのせい(新型コロナウイルスという病気をうつしたりうつされてたりを減らすため)なんだよ、誰のせいでもないんだよ、ということを丁寧に伝えてあげましょう。

(文:中嶋愛一郎)

子供の肩に手を置いてわかりやすく話をするパパとママの絵

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