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危機(新型コロナウイルス等)に役立つ情報

産後の生活をイメージしておきましょう

出産すると、今度は育児がスタートします。授乳室の使用を制限していることや、感染対策のために、従来のように十分な授乳・育児指導が受けられないことが起こっています。母乳外来も今は制限をかけていることも多いです。そのため、妊娠中から、産後の生活を少しイメージしておくことをオススメします。

授乳はうまく含ませられなかったり、痛みを伴ったりと、はじめはうまくいかない事も多いです。思うように母乳が出ず、育児は思い通りにいかない事だらけと感じるかもしれません。でも、気が付かないうちに、ママも赤ちゃんも確実にできる事が増えていますので、それを忘れないでください。また、産後のママの身体の状態や、赤ちゃんの成長は、分娩の状況や赤ちゃんの個性も影響します。他のママや赤ちゃんと比べずに、自分のペースで育児をしましょう。入院中は、毎朝自分の今日の目標を助産師さんと共有して、少しずつできる事を増やしていきましょう。

よくあるエピソードを紹介します。

  1. 授乳がこんなに難しいと思わなかった
    →皆さん、はじめはうまくいきません。今日は抱っこができた、今日はげっぷができたなど、できることを認めていきましょう。できたところを見つけていく事は、今後の育児にも活かされますよ。
  2. こんなに眠れないと思っていなかった
    →授乳は夜中も続きます。赤ちゃんのペースに合わせる生活に切り替えましょう。昼間でも赤ちゃんが寝たら、ママも寝て休息をしてください。面会制限がある分、休息するにはチャンスです。
  3. 赤ちゃんがすごく泣く
    →オムツを替えても授乳しても泣きやまないことはよくあります。寝て欲しい時に寝てくれないこともよくありますが、必ずどこかでは寝ます。そのうち、赤ちゃんのパターンが分かってきます。旦那さんがテレワークであれば、うまく頼れるかもしれないですね。赤ちゃんはすごくよく泣くということを、旦那さんにも伝えておきましょう。
  4. 産後の身体が痛くて辛い
    →傷やお腹が痛い上に、育児が待ったなしで辛いと感じることもあるかもしれません。痛くなる時間に合わせて処方してもらったお薬を飲むことも効果的です。また、円座クッションを使用したり、傷に負担がかからないように、赤ちゃんの抱き方も工夫できるので助産師に尋ねてみてください。

(文:岡津愛子)

入院病棟で、助産師さんと赤ちゃんを抱えたママが話している。少し不安そうなママと、自信を持ってアドバイスしている助産師さん。ママには、授乳が上手くいっていないというような吹き出し、助産師さんには、できているところを認めてあげましょう、というような吹き出し?

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